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【苔の育て方 その2】苔にはどんな土や肥料が合っているのか?

【苔の育て方 その2】として、”苔にはどんな土や肥料が合っているのか?”というポイントを見ていきます。結論から言うと、苔というものは土が無くとも育てることができて、基本的には肥料も要らないものなのです。

販売されているスナゴケやハイゴケの説明書きには、新聞紙一枚で育てることができるとしていることがあると言います。これは、苔が土から水や栄養分を補給しているわけではないことと関係しているのです。

水やりのところで説明したとおり、苔の根に見える所は「仮根」といって苔そのものが風などで飛ばされないように、地面に固定するためのものです。つまり、生育していくうえで土から「仮根」でもって水などを補給している訳ではないので、土は必要がないのです。

実際にトレイにネットを敷いた上にハイゴケを置いて、適度な水やりを行なえば、苔は充分に育っていくのです。苔を入れる(置く)容器は、スーパーでイチゴやスモモなどを入れて売っているプラスチックパックでもかまいません。

街中ではコンクリートの壁面に苔が生えているのを見かけることもありますし、日本庭園の庭石の上や山の岩場で群落する苔の姿も普通に見られる光景です。但し、当然のことながら水は栄養分は苔には必要なものですので、どこかからそれらが供給される環境としなければならないことは言うまでもありません。

そうは言っても、乾燥と湿潤の差が激しい環境下においては苔の生育は厳しいものなのです。そのため、土無しよりも培養土を使った環境の方が、苔はより育てやすくはなるというのは当然のことなのです。

スナゴケをネット・川砂・赤玉土の3条件で育てた実験がありますが、これでは水やりなどの手入れがとても良かったのか、いずれも何の遜色もなしにきれいな緑色に育っていました。

それでも苔を育てる初心者であれば、価格もさほど高くない赤玉土を使った方が管理は容易となります。また、見た目を考えた場合には、通気性にも優れた「山野草の土」を使ってみるのも良いでしょう。

苔にとって肥料は必要ないものというより、一粒たりとも与えてはいけないものと考えた方が正解です。ある人が、夏の日差しで元気の無いスギゴケにちょっとだけ油粕を肥料として与えたところ、その後に降った夕立で流され一箇所に溜まってしまい、苔を赤褐色に変色させてしまったといいます。

苔というものは単純な植物で、一時にたくさんの水分・栄養分を吸収することはありません。肥料など多すぎる栄養分は、かえって苔を蒸れさせたり腐らせたりしてしまうのです。

肥料に通常含まれている窒素・燐酸・カリウム・マグネシウムなどは、苔にとっては吸収できない栄養分であり、蒸れの原因となってしまいます。しかし、微量あればミネラルのマグネシウムであっても苔には良く、他にリンやカルシウムなどのミネラルも苔を育てるには良好です。

これらミネラルを栄養剤として苔に与えると、他の植物に肥料を与えるような効果を得ることができます。この栄養剤の役割に最適なのが「備長炭」と「オーキッドベース」という培地資材です。

備長炭が良いからと言って他の炭も全て良いかと言うとそうではなく、粗悪な炭には苔の生育に悪影響を及ぼす炭水化物類が混じっていることがあるので、充分な注意が必要です。

オーキッドベースは、備長炭と同じくらいの木炭硬度を持っていて、苔の緑色の向上・葉の厚さ向上・根張りの向上という効果があるとされています。ビール大麦の殻皮を乾燥・圧縮成型して高温で焼成した炭化物で、アサヒエコロジー株式会社の商品です。